7/15~9/10開催の企画展「天下人の城」(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)について徹底リポート!

「天下人の城」〜徳川美術館応援団〜

天下人の城

講座後の展示見学がめちゃくちゃ楽しくなった!7月16日の千田嘉博先生の記念講座レポート(展示MAPあり)

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7月16日(日)徳川美術館の記念講座、千田嘉博先生による「天下人の城と中世城郭」が行われました。

天下人の城展では合計3回の記念講座があり、今回は記念すべき第一弾。

入館料プラス700円かかる記念講座ですが、千田先生のお話聞きたさに応募が殺到。
抽選の結果120名の幸運な方のみが受講できることになりました!

天下人の城以前の城は配置が謎

抽選が行われたほどの大人気講座のため、会場は満席でこのとおり。

司会は「天下人の城」展の担当学芸員の原さん。
今日の先生はテレビ収録のためすぐに会場をあとにしなければならないとのこと。

そして、お待ちかねの千田先生が登場します。今回のテーマは「天下人の城と中世城郭」。
事前に配られたレジュメによると、天下人の城以前、信長・秀吉の城、家康の城、馬出しという構成です。

最初は天下人の城以前はどんなものだったかを説明いただきます。

上級者向け迷路のような滋賀県の観音寺城縄張り図が登場し、会場の皆さんに「この縄張り図では、どこが本丸でしょう?」と3択クイズを出されます。挙手で参加しました。

天下人以前の城は「どこが本丸かがわからないような並立的な構造」だったということが、理解できました。

天下人の城展が面白くなる信長と秀吉の城

そして次は城の概念に革命を起こした信長の城について。

小牧山城、岐阜城、安土城から、信長がどういう意図で城を作ったのかを解説いただきました。
信長のいる場所は総石垣かそうでないかの工法による差、山の頂上かその下かという位置の差など、圧倒的な差を作り「求心的・階層的な曲輪支配」が特徴ということ。

岐阜城のみならず、織田信長の城についてはこちら「信長の「増築しまくり温泉旅館」から「家康さま好み」へと天下人の城が変化するという千田嘉博先生の講座を聞いて回ってみた」も必見です。

こうしてみると、信長の帰る家は山の上ばかり。毎日登山しないといけないと考えたら、めちゃくちゃ住みにくいですよね。ちなみに現在、登山道を使って頂上まで登るには1時間半ほど要します。

勝手に岐阜城の信長の家に不動産屋の物件コピーをつけるなら
「高さ329mの最上階角部屋!-360度見渡せる濃尾平野と、下々の者を見下ろす優越感(エレベーターなし)-」ですかね。

3F建てでエレベーターなしだけでも微妙な昨今、多分借り手が決まらなさそうですね。
(329メートルは現在の金華山の高さです。当時の高さはわかりませんでした)

信長は一貫して城づくりに「序列」を重んじたというのがよくわかりました。

展示品ではこのあたりが岐阜城関連の展示です。

キンキラキンなイメージは秀吉でしたが、最初は安土で信長が行っていたんですね。
お話を聞いて、いくらかかったのかしらと、思わず現在の金相場をチェックしてたくなる展示品「金箔瓦」が見たくなりました。

第2章 巨大城郭の時代 四・金箔瓦の荘厳(1)安土城 天下人の城とは豪華絢爛な「新しい城」【76】近江国蒲生郡安土城之図(前期のみ)

【81】【82】安土城搦手道湖辺部出土金箔押瓦など 使われなかった金箔瓦はピカピカ 
【111~115】大坂城出土金箔瓦 太閤秀吉の「大坂城」を彩ったゴールドな屋根瓦

【132~136】清須城跡から出土した金箔押桐紋・木瓜瓦など 織田家の棟梁に選ばれし者のみに許された金箔瓦

【140~143】伏見城跡出土の金箔瓦 天下人だけでなく大名たちの屋敷も金ピカだった

そして秀吉の城の特徴は信長の影響を受けていて、城だけでなく「城下まで求心性をもたせた」ことが特徴です。

信長イズムを踏襲し、それ以上のものを作った感じが味わえる秀吉の大坂城の模型も展示されています。

先人の知恵の集大成・家康の城

そして今回の展示品の目玉「江戸始図」とその復元図に関わる江戸城のお話。
家康が信長、秀吉の城作りを踏襲し、さらに自分の考えを加えてすごすぎるお城を作りましたということです。

どうすごすぎるかというと、まず大天守の高さ。
慶長期の江戸城天守の石垣から天守までの高さは68メートル名古屋城は55.6メートル、姫路城で47メートルと比べると圧倒的に高いです。

先生曰く「攻める気なくす」ような、強気の姿勢が感じられる5連続の外枡形、3連続の馬出し
戦闘モードバリバリなお城なんですね。

家康期の江戸城復元図(富永商太・絵、千田嘉博・監修)

ちなみに德川家康時代の天守は、小天守と小天守の間にある「天守曲輪(詰丸)」は、40メートルくらいあって、バレーボールならできるかもとのこと。
実際、江戸始図を見に行きましたが、縮尺が小さいせいかかなりヒヤヒヤな感じ。
ボールをぶつけてちょっと屋根を壊して、家康に怒られそうな武将は誰だと思うか、仲間と妄想しながら回りました。

【147,149】江戸始図と江戸今図 400年ぶりに蘇る!徳川家康の最強の江戸城・巨大天守

館内を回るのに超絶便利なMAPを応援団である漫画家の小久ヒロさんが作ってくださいました!回る時の参考になるので、ぜひお使いください。

 

 

今後の記念講座スケジュール

こんな楽しい講座が聞ける上、その後の展示見学が楽しめる記念講座の今後のスケジュールはこちらです。

第2弾 8月6日(日) 江戸城天守復元トークセッション 千田嘉博先生・富永商太画伯
第3弾 9月3日(日) 城を攻めるということ      本郷和人先生

記念講座は入館料と別途受講料700円が必要となります。
事前申込みが必要です。

■時間:各日午後1時30分~3時
■場所:徳川美術館 講堂
■参加費:各700円(入館料は別途要)
■募集人数:各120名(抽選)
■申込方法:往復はがき、FAX、Emailいずれかで、講座日、氏名、住所、電話番号、FAX番号(FAXで申し込む方のみ)、参加人数を記入の上、お申し込みください。
■締切日: (2は申し込み終了しました) ③8月3日(各必着)
■申込先:〒461-0023 名古屋市東区徳川町1017 徳川美術館「天下人の城」記念講座係
℡:052-935-6668 FAX:052-935-9444 Email:taiken@tokugawa.or.jp

また8月11日(金・祝)は、「真田丸で時代考証を行われた丸島和洋先生による講演」があり、こちらは申込みは不要ですが整理券の順番で入場します。前の方に座りたい方はちょっと頑張る必要があるかもしれません。

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