
9月3日(日)、天下人の城展の第3回目の記念講演が行われました。
今回の講師は東京大学史料編纂所教授の本郷和人先生で、講演タイトルは「城を攻めるということ」。
応募者多数により抽選が行われ、当選したラッキーな方が集まりました。

疑問を持つことの大切さ
講演会前の会場。大きなパネルが立派。

テレビにたくさん出演なさっているせいか、今回も子どもから大人までたくさんの方がお集まりでした。

「天下人の城」担当学芸委員の原さんから、先生のご紹介。
「アイドルグループAKBにも造詣が深い」という紹介をし、原さんが「私は顔の区別がつかないのですが……」と言ったら「それは聞きづてならない」と冗談で絡む本郷先生。
このやりとりで会場からは笑いが。

テレビにたくさん出演しているのは家庭内に居場所がないからなど、奥様の本郷恵子先生のお話をされていました。

楽しいアイスブレイクが終わったあとは、「ただ漫然と知識を受け入れるだけではなく、質問しよう」ということをお話されていました。
質問するには
・深く物を考える材料として知識が必要
・考え続けるといつかわかってきて、適切な疑問がわくようになる
など、考え方についてお話されていたのが興味深かったです。

そしてお城の話が出てきます。
ヨーロッパや長安などのお城の絵を見て「城壁」についての疑問を投げかけます。
城壁の中に城、町が囲まれている図と日本の城を比較し、なぜ海外の城壁は高く、日本にはないのかについてお話が続きました。
そして城壁から、なぜ城を攻めるのかというお話へ。
何のために城を攻めるのか、先生の考察をたくさん伺いました。
今回先生のお話を聞いて、「ものを考えるプロセスにおいて知識って大事」ということを一番強く感じました。
2-3名会場からの質問を受けてくださったのですが、参加者さんの質問のレベルと知識がすごかったです。
そしてファンサービスも熱心な先生。
子どもたちにも大人気。その後も記念撮影の長い列ができました。

いつもとは違う目線でお城や歴史を感じることができました!
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本稿は、徳川美術館との共同プロジェクトの一環として、同館の展示をより深く楽しむために執筆されました。
執筆者の五十嵐利休は、日本初の歴史ポータルサイト『武将ジャパン』の編集管理も務めており、同サイトでは本郷先生にも連載を持っていただいています。
展示と併せてぜひご覧ください。