ここから(六)家康の城が始まります。
今川義元の人質、信長の同盟者、秀吉の臣下と、様々な立場を歩んできた徳川家康がいよいよ自ら天下人へと上り出します。
天下人へと向かう道のりで築いていく数々の城はどのような家康像を描き出していくのでしょうか。
【144、145】徳川家康(東照大権現像) 模本が前期(8/15まで) 原本が後期(8/16)に展示
【展示場所】(場所・番号などは変更されている場合があります)
第2章 巨大城郭の時代 4・金箔瓦の荘厳(本館7室1)
(六)家康の城
展示番号 144、145 番
第2章 巨大城郭の時代 4・金箔瓦の荘厳(本館7室1)
(六)家康の城
展示番号 144、145 番
原さん
こちらは家康画像と模本の2つを紹介します。まず家康画像は個人蔵で、17世紀に遡るとても良い家康像です。 これは東照大権現という神様になった後の家康ですが、とても美しいので展示いたします。
おいでよ天下人の城展
神様が展示されるんですか!お賽銭入れは、展示されてないですよね?笑
原さん
これはまだ10年位前に見つかったものなのです。偶然発見された持ち主の方が、「これは徳川家康では?」と気づいてご自身で修復されて、大変良い状態にしていただきました。修復以前の表装形式は、本紙横の柱幅が極端に狭く、上下も極端に短く、表具裂は白綾という「神像表具」で仕立てられていました。画面上部の金雲は、修復の際に絹地の裏から金箔を押した裏箔であることもわかっています。
おいでよ天下人の城展
持ち主の方、かなりキレイに直してくださったんですね。
原さん
もう一つは、狛犬の置かれた神殿に束帯姿で坐す家康の姿を描いた、最も基本的な形式の東照大権現像を写したものです。同じくとても状態が良いので展示します。これは徳川美術館の学芸員であり、日本画家の櫻井清香さんではないんですけど、名古屋生まれの有名な画家で吉田逸言さんという方が写しました。吉田さんは父・蓼園(りょうえん)さんに土佐派の画法を学んだサラブレッドです。土佐派とは、「やまと絵」を切り開いた流派で非常に歴史のある流派です。
原さん
数々の像を模写している桜井清香さんの話から、吉田逸言に至るまで模写の技術を見るのも楽しくなってきました。
次は【146】豊臣秀吉朱印状 木全又左衛門尉(忠澄)・滝川彦次郎(忠征)宛 関ヶ原で西軍だったのに家康が許した築城名人
【展示場所】(場所・番号などは変更されている場合があります)
第2章 巨大城郭の時代 4・金箔瓦の荘厳(本館7室1)
(六)家康の城
展示番号 144、145 番
第2章 巨大城郭の時代 4・金箔瓦の荘厳(本館7室1)
(六)家康の城
展示番号 144、145 番