きょう7月31日(月)は休館日です。
7月15日に開幕したわけですが、ここまでのことを振り返ってみます。
5月25日、天下人の城応援団キックオフミーティングが徳川美術館で開かれました。
わたしも想像していなかった。まさかの千田嘉博先生も登場し、一番に会場入りしていただき、はれて会員番号1番となりました。
6月18日、第二回キックオフミーティングでまさかの6時間全品解説マラソン
おそらく日本美術館・博物館史上に残る「マラソン」となった、担当の原史彦さんが、全出展品(当時は220点、開幕時には222点)を6時間にわたり詳細に解説する説明会が開かれました。
応援団のみなさんのご協力でテープ起こしや、独自の情報を盛り込んで、ブログを作ることになりました。
この日はラジオDJのクリス・グレンさん、小牧市の小野さん、富永画伯も来てくれました。
6月18日、安土城で千田先生のPR動画撮影
同じ日に、応援団の北村さん、にのさんが安土城で講演していた千田先生にインタビューして動画になりました。
6月20日、読売新聞で新発見の「信長『鷹匠』書状」
信長「鷹匠」厚遇の書状(読売新聞)
6月25日、解説ブログをPRする4コマ漫画が完成
歴史4コマ漫画家のアニィたかはしさんが展示品解説に感銘していただき、ジャズに即興ですばらしいPR4コマを描いていただきました。
7月10日、名古屋市が天下人の城展を発表
家康の江戸城絵図公開(読売新聞)
徳川家康が築いた初期の江戸城を描いた「江戸始図」(松江市・松江歴史館蔵)が、15日に名古屋市東区の徳川美術館で開幕する特別展「天下人の城―信長・秀吉・家康―」(読売新聞社、蓬左文庫など主催)で展示される。名古屋市が10日、発表した。松江市以外での公開は初めてで、特別展のため天守の立体復元イラストも制作された。
7月11日、全点解説ブログが完成
徐々に増やしていきました解説ブログ。北村さんとともに編集していく作業は途中で心が折れそうになりましたが、後詰めの応援団の方も参上してくださるなどして、無事に完成しました。
7月12日、関連ムック歴史REAL「天下人の城」(洋泉社)が全国で発売
いろいろな事情で図録が作成されない代わりに、原さん、千田先生、富永さんら本展にかかわった筆者らがかなりの部分を執筆したムックが刊行されました。
展示品の網羅度は図録に比べればもちろん低いのですが、その分、特別展「天下人の城」がどのような説や考えでできているかがわかる内容となっています。
7月14日、記者会見・内覧会 信長御膳 そしてNHKの全国ニュースに
開幕前日の金曜日に記者会見と内覧会が行われました。
記者会見には徳川美術館初めての試みとしてブロガー枠が設定されました。この枠のなかで一部の応援団の方も参加していただきました。
午前中には、隣の宝善亭で展示にからんだ「信長御膳」の試食披露が行われました。
そしてこの日の午前、NHKの取材グループが東京からやってきて、先に一部報道された「信長『鷹匠』書状」が取材され、翌朝つまり開幕日に全国ニュースとなりました。
信長御膳はネットで広く拡散されました。
7月15日 開幕!応援団向け耳元でささやく展示解説
この日の朝のNHKが全国ニュースで信長書状を報じたため、朝から共同通信、中日新聞、CBCの取材が徳川美術館に殺到し、あわただしく開幕日を迎えました。
応援団(応援してくれる人が応援団)に広く募集した特別講座は、これまた徳川美術館が初めて購入して、初使用となる音声ガイド。音声ガイドといってもテープをきくのではなく、イヤホンから原さんがワイヤレスマイクで話している囁きが聞こえているというものです。
これで会場をまわりながら、かつまわりに迷惑がかからずに説明を聞けて、とてもすぐれものでした。
7月16日、千田嘉博先生の特別講座は大満員
特別講座は毎年1回ですが、今回は3回あります。
しかも、これまで無料だったのが有料に。
果たしてガラガラだったらどうしようと思ったのですが、招待客なども含めて当初の予定を大幅にこえる200人の観衆がつめかけ、大いに盛り上がりました。
また、千田先生が初めて展覧会を実際にみた感想もインタビューで教えてもらいました。
開幕日を取材してくれた小久ヒロさんが館内マップを作ってくれました。(ダウンロードして刷りだして好きなものを書き込んだり、ご自由にお使いくださいとヒロさんから了解をもらっております)
7月19日 BS日テレ「歴史捜査」のロケが行われる
いろいろあった休館日あけには、BS日テレの片岡愛之助さんの「歴史捜査」が原さんと富永さんを取材。千田先生も取材すみで、8月10日に放送されます。
歴史捜査来週は「長岡大花火2017」生中継のためお休みとなります。
次回は8月10日「シリーズ天下人の城」!徳川美術館で開催中の「天下人の城 ー信長・秀吉・家康ー」を畑下由佳捜査員が訪れ、原史彦先生にがっつり事情聴取します! pic.twitter.com/lqvggTokzK— Hsi2017 (@hsi2017) 2017年7月28日
番組の予告では原さんは写っていますが、富永さんは出てきませんね。兵庫県伊丹市からわざわざやってきたのに全カットというおいしい展開にならないことを祈っています。
7月22日 城郭復元画家の大家・香川元太郎さん、城メグリストの萩原さちこさんご来館
応援団のにのさんが城郭復元画の大家・香川元太郎さんと城メグリストの萩原さちこさんをお招きしてくれました。富永さんも城郭復元画家の大先輩である香川さんと会うためにまたもご来館。
7月28日 歴史作家で研究者の桐野作人さんがご来館
応援団のにのさんがまたも大物ゲストをご招待いただきました。桐野さんも下の写真の桶狭間の援軍に六角氏という新情報に興味を持ったようです。
下にインタビューもあります。
7月29日 竹千代(家康)誘拐は冤罪説の中京大の村岡先生が学生たちと一緒にご引率
今回の展示では、信長の勝幡城出生など、さまざまな新説が紹介されていますが、その中の一つ。德川家康を誘拐した戸田氏は冤罪ではないかと新資料をもとに新説を提示したのが、中京大文学部長の村岡幹生教授です。
始まる前に原さんと一緒に「天下人の城」展のPRをしに伺ったのですが、来ていただきありがとうございます。
展示を見る前に原さんが学生さんたちに解説をしました。
7月29日 名古屋歴史ナイト@徳川美術館がランチタイムに行われる
北村さんが主宰している「名古屋歴史ナイト」が徳川美術館で行われ、88名の参加者が集結しました。
名古屋歴史ナイトは、歴史初心者が参加しやすく、歴史がすでに趣味となっている人も居心地がいい歴史イベントです。テーマを変えて3ヶ月に1回ペースで開催し、今回が14回となりました。毎回内容が変わるので、まちあるきをしたり、名古屋城の茶室でイベントしたりさまざまです。今回は名古屋歴史ナイト名物のテーマに沿ったプレゼン大会もありました。今回のテーマは「私の好きな天下人の城」で、みなさんがそれぞれの観点で好きなお城をプレゼンしました。
ゲストスピーカーに千田先生も登壇。講義でなく、歴史仲間への熱い思いを!ということで、千田先生の「講義」や「講演」ではまず聞くことができないであろう話で大いに盛り上がりました。
7月29日 桶狭間の戦い跡と天下人の城展を見る旅ルポ
開幕日に取材してくれた武将ジャパンのライター小檜山青さんと、漫画家の小久ヒロさんが、展示を見て、さらに城跡を訪れるともっと楽しい!ということを紹介してもらいました。
「天下人の城」展では桶狭間の戦いを「付け城戦術」の末の戦いという観点で描いており、それに基づいたプチ歴史旅のオススメです。
7月30日 城ガール隊がご来館
城好きな女性たちの「城ガール隊」がご来館。原さんの説明を受けて観覧していただきました。
今日は城ガール隊で、徳川美術館「天下人の城」に行ってきました!特別に学芸員の原さんから貴重なお話を聞くこともできました(•͈⌔•͈⑅)#城ガール隊 #天下人の城 pic.twitter.com/kkEi4bmNTA
— 流星☆ @週末旅人 (@yositugu_o) 2017年7月30日
8月盛りだくさん&出展品入れ替え
8月も、6日に第二回の特別講座にあたる「江戸城復元トークセッション」(千田先生、富永さん)
11日には、丸島和洋さん講演会(無料、当日先着)
丸島さん講演会には、なんと、同じ真田丸の時代監修者の平山優さんも「観客」として参加表明をしていただいています。
もちろん見に行きます!8月11日の丸島和洋先生の講演を聴きに行きますし。その時、じっくり勉強させていただきます。
— もと考証ズHIRAYAMA (@HIRAYAMAYUUKAIN) 2017年7月30日
また、両イベントともに、1時間半では終わらない見込みで、美術館の講座では異例のアンコールも想定されています。どうなることでしょうか。ともかく盛り上がることは間違いありません。
また、8月1日から31日までは夏休み子供歴史教室というイベントが毎日開かれます。クイズなどをとくと、富永さんがデザインしたグッズがもらえるとかもらえないとか。
また、後期(16日~)の展示入れ替えもありますので、8月もまた何回も見に来てくださいね。