7/15~9/10開催の企画展「天下人の城」(織田信長、豊臣秀吉、徳川家康)について徹底リポート!

「天下人の城」〜徳川美術館応援団〜

天下人の城

「天下人の城」展の3つの見所を千田嘉博先生(応援団第1号)が5分で解説!【動画あり】

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6月18日に開催された安土文芸の郷歴史講座「安土城から熊本城へ -織豊系城郭の軌跡-」に登壇された千田嘉博先生(@yoshi_nara)。
その帰りに、徳川美術館で開催となる『天下人の城展』の見どころを語っていただきました!

先生はこの天下人の城応援団の第1号でもあります!

インタビュアーは同じく応援団のにの(@jokakusiromati )さん。こなれたトークで千田先生と掛け合いをされています。ディレクション(裏方)はカツイエ.com北村(@machikomaki33)です。

応援団による、手づくりプロモーション動画です。
わざわざ安土城を選んだのは、『天下人の城展』の復元図として登場するため。

信長の城の集大成であり、その後の城作りに大きな影響を与えた安土城。
大手道がなんとなく見えるロケーションにもぜひご注目ください!

第一の見どころ あの歴史の大舞台に立ち会った刀

にのさん
今回7月15日から徳川美術館で始まります「天下人の城」展ですが、展示数が220点にのぼると聞いています。
千田先生
すばらしいですね。
にのさん
このなかで特に千田先生が気になるものを教えていただけますか。
千田先生
これはですね。全国から信長、秀吉、家康の時代を語る、これはという史料がすべて徳川美術館に集結いたしますので、全部が 「見て欲しい~」という史料なんです。 そのなかで、いくつか、特にこれをご覧いただきたいというのを今日ご紹介したいと思います。
にのさん
千田先生の一押しですね!
千田先生
1押し、2押し、3押しというのをきょう紹介いたします!
にのさん
220点ありますからね
千田先生
(全部話すと)5時間くらいかかりますが、いいですかね?だめ?では、もうちょっと短めに。巻きでいかせていただきます。
おいでよ天下人の城展
(ちなみに、ほぼ同時刻、名古屋にて6時間にわたる解説が行われていました)
にのさん
お願いします。
千田先生
まずですね、戦国時代を語る上で、欠かせない、いろいろな刀が来るんです。
にのさん
あっ?! それは噂の!?
千田先生
うわさの
にのさん
もしかして
千田先生
はい!永禄の3年、織田信長は大変なピンチを迎えました。あの有力な戦国大名今川義元が尾張に攻めてくる。大変な危機を迎えたんですね。それを桶狭間の戦いで打ち破った。 その後の信長の発展もまさに桶狭間で勝利したからになるんです その時に今川義元が差していた
にのさん
右とか、左とかいうやつですね
千田先生
そうですね。義元のひだり、左文字という有名な刀ですね。建勲神社さんがお持ちの、秘蔵の名刀がやってまいります。 武将を語るうえで欠かせない刀がみんなくるというのが第一の特徴でございます。 (*義元=宗三左文字は8月16日から展示)

第2の見どころ 信長たちが愛でた城内にあった「たからもの」

にのさん
では次に第2の見どころをお願いします。
千田先生
やっぱり、お城といいますと、今わたしたち安土城に来ていますけど、すばらしいですね、この石垣。この安土城は石垣がすごい、天主がすごいということだけでなくて、実はお城のなかに様々な素晴らしい道具類、使っていたものがあって、このすごい安土城になっていたのです。
にのさん
さすが信長ですね。
千田先生
その中で、信長が使い、秀吉に伝わり、家康を経由して、尾張徳川家に伝えられた。信長が直接愛でていた、秀吉が直接使っていた、家康が大事に尾張徳川家に形見分けした。そういう茶器をはじめとする大名物が、徳川美術館に集結いたします。
にのさん
まさに天下人の城!
千田先生
この天下人の城を実感していただくときに、城を飾っていたいろいろな陶磁器や茶器を実際にご覧になっていただけるというのも、これはこの展覧会の大きな見どころでございます。

第3の見どころ 家康が造った幻の江戸城の姿がわかる?!

にのさん
なるほど。(指を3本たてていましたが)魅力の「3」ってありますか?
千田先生
もちろんあります!4も5もあるんですけど、きょうは3つまで
にのさん
時間の関係もありますので、すみません。
千田先生
3つ目になりますが、やはりお城となりますと、どんなふうに石垣や堀などを築いていったのかというのはとても大事なところであり、見どころであるのです。今回の天下人の城展では、各地のお城の図面、いわゆる縄張り図だったり絵図ですね。これがまた、一堂にそろっちゃうんです!
にのさん
先生御本を出されていましたね。

千田嘉博ほか『江戸始図でわかった江戸城の真実』

参考◇「なぜ徳川美術館で家康時代の江戸城を描いた「江戸始図」が展示されるのか?千田嘉博著『江戸始図でわかった「江戸城」の真実』(宝島社新書)から」

千田先生
今一番注目されております。現在の我が国の首都、東京につながっていた、家康が造った慶長期の江戸城を描いた、初めて見つかった「江戸始図(はじめず)」がなんとですね。(島根)県外初出陳ということで展示されます。
にのさん
ほとんど(山陰地方をのぞく)一般の方は見られていない、目に触れていないというものなんですね
千田先生
そうなんです。今まで見るためには、島根県の松江市まで行かなければ行けなかったんです
にのさん
それはすごいですね。それを(日本の中心=位置的に)徳川美術館で見れる!
千田先生
ご覧いただけます
にのさん
間近で見れる。
千田先生
それから「真田丸」は終わりましたけども、去年大変有名になった、やはり松江歴史館が所蔵の「真田丸」の絵図もまた出陳されます。去年の感動を思い出していただきながら、真田丸の詳細な絵図もご覧いただけます。

(*江戸始図、真田丸図は前期のみ展示)

にのさん
ありがとうございます。先生の解説で、ますます徳川美術館の「天下人の城」を見たくなりました。
千田先生
そうでしょ、そうでしょ。今から行、、、あっまだ始まってない?
にのさん
まだですね、ちょっと気が早いと思います。みなさんぜひ、7月15日から始まります「天下人の城」、徳川美術館へお越しください。

◇千田先生(と本郷和人・東大史料編纂所教授)が5時間ではないけど、1時間半~2時間くらいアツい話を聞けちゃう「天下人の城記念講座」の参加者募集中(全3回、参加多数の場合は抽選)

◇意外と近い!名古屋駅や栄から徳川美術館への行き方はこちら

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