尾張地域の最古級の鎧らしいのだけど、これより古い鎧が熱田神宮に無いというのが意外。
刀剣はあんなにあるのに。
大鎧は平安後期から室町前期頃まで使われた甲冑!
実戦で使われなくなってからも武士の格式を示すものとして大切にされたよ。
大鎧は「小札」(こざね)と呼ばれる小さな板をつなぎ合わせてできているよ!
まず目に付くのが、上品な色合いの大袖と草摺…に対し汚、いや古色蒼然とした胴。
バランスの悪さが異様な雰囲気~
綺麗な部分は(もとは紅色威だった可能性がある)江戸時代の魔改造だそうな。
胴の部分は、傷みが激しく小札(こざね)板にかろうじて威糸が張り付いている感じ。
小札の穴まで見える部分もあって、中身丸出し状態(///pωq///)
よく展示したな…
通常は威(おどし)糸で隠れて見えない、小札が並んだ様子が見えるので
「大鎧は、小さな札をずらしながら横・縦につなげて出来てるんだよ!」
というのがよく分る、いわば大鎧の骨格標本のような面白い展示品です。
目にする機会は、あまりないと思うので
じっくり、ねっとり見ることをオススメ致します。
小札がわかんない!」という方は、お隣の展示室(蓬左文庫1室西側)
「33 清州城下町遺跡出土武具」に小札の展示もあるよ~!
本小札に三目札。
尾張地方には、大鎧があまり残っていないのに、清洲からはこんなの出るのね。
面白いなぁ。
(ぅにょん)